東麻布商店会(港区東麻布)で新キャラクター入りのフラッグが設置されている。
同商店会は「港区商店街変身戦略プログラム事業」の一環で、新キャラクターを開発。今年5月~6月にかけて港区役所を通じて雑誌で募集告知を行った。
応募総数607作品の中から新キャラクターに選ばれたのは、大阪府のデザイナー・前田昌克さんの作品。新キャラクターは、今年9月開催の「かかしまつり」で披露した。選抜理由について同商店会会長は「顔がかわいく、目が上を向いていて、希望がある感じもよかった」と話す。新キャラクターにまだ名称はなく、現在は商店会のフラッグに使用されている。今後は商店街の利用客にキャラクター入りのエコバックの配布などを予定するという。
同商店会会長は商店会の近況について「近くに大型店ができ、お客さんが流れてしまっている。この悩みはどこの商店街も同じかもしれないが、親しみのある町にして、もっと多くの人に来てもらいたい」と話す。今後、商店街のゲートの整備やスタンプカードのサービス充実化なども行っていくという。
東麻布商店会では毎年9月下旬~10月上旬に「かかしまつり」が開催され、多くの人が訪れる。かかしまつりは、かつてこの付近で東北地方出身者が多く働いていたことから、故郷を思い出し、秋の実りに感謝するために始まったとされる。33回目となる今年のまつりでは、地元の幼稚園児や小学校の児童が中心となって製作したかかしのコンテスト「かかしコンクール」のほか、山形物産展、花笠音頭のパレード等が行われた。