東京ミッドタウン内のクラブ&レストラン「ビルボードライブ東京」(港区赤坂9、TEL 03-3405-1133)を運営する阪神コンテンツリンク(本社=大阪市)は2月28日より、日本国内における楽曲データを集計した「ビルボードジャパンチャート」の提供を開始する。
音楽関係企業向けに、毎週水曜に有料で提供する。内容は、エス・アイ・ピー(新橋3)の提供する全国約3,000店の実売データやプランテック(相模原市)の提供する33のラジオ局での放送回数などから算出したシングルチャート「Billboard Japan Hot 100」をメーンに、売上推定枚数から商品タイトルごとに合算したアルバムセールスチャート、ラジオ局での楽曲放送回数をもとにしたエアプレイチャートなど4種類の情報を提供する。
ランキングデータで先行するオリコン(六本木6)のデータと異なり、実売データにラジオでの放送回数などを合算しているのが特徴。3月3日付(2月18日~2月24日集計)のBillboard Japan Hot 100の上位3曲は、1位=「Step and Go」(嵐)、2位=「HEART STATION」(宇多田ヒカル)、3位=「HOME」(清水翔太)となる。同社広報担当者は「放送回数などを加えることで『楽曲の社会的浸透度』のようなものを表せると考えている。ランキングデータとはまったく異なるコンセプトで展開していきたい」と話す。
価格はデータ1種類につき1カ月あたり15万円。同社ではテレビやラジオ、ポータルサイトなどへチャートの販売と利用促進を行い、ビルボードライブなどとの複合的展開を目指すという。ビルボードチャートは1936年、米国で提供を開始。現在世界25カ国のデータを取り扱い、欧州各国のデータを集計した「ヨーロピアンチャート」なども提供する。