アンディ・ウォーホルなど著名アーティストが手がけたことで知られるBMWのアート・カーコレクションを展示する「透明なスピード～BMWアート・カー展～」が4月11日より、森アーツセンターギャラリー（港区六本木6）で開幕する。

　1975年にアレクサンダー・カルダーがペイントを手がけたことに端を発するBMWのアート・カーコレクションは、これまでにウォーホル、フランク・ステラ、ロイ・リキテンシュタイン、デイヴィッド・ホックニー、A.R.ペンク、ジェニー・ホルツァー（敬称略）など世界的に有名なアーティスト15人がデザインを手がけてきた。車両の一部はル・マン24時間耐久レースにも参加している。最新作となる16代目のアート・カーは、「BMW H2R」をベースにオラファー・エリアソンさんが担当する。

　同展では、フランク・ステラ、ロイ・リキテンシュタイン、A.R.ペンク、デイヴィッド・ホックニー、ジェニー・ホルツァー（敬称略）が手がけた5台を披露する。フランク・ステラさんの1976年の制作では「BMW 3.0 CSL」に黒い格子模様をペイント、デイヴィッド・ホックニーさんは1995年、「BMW 850CSi」をベースに、外から車の中が透けて見えているような図柄をペイントした。近作では1999年、言葉をモチーフにした作品で知られるジェニー・ホルツァーさんが「BMW V12 LMR」をベースに、独自のメッセージを車体に施した。

　展示空間設計は、ルイ・ヴィトンの店舗や青森県立美術館などを手がけた建築家の青木淳さんが担当した。「雲」をイメージした約1万本の透明なパイプを天井から吊るし、光を透過させることで雲の中を走り抜ける車の疾走感を表現する。

　入場料は一般1,000円ほか。開催時間は10時～20時（金曜・土曜・祝前日は21時まで）。会期中無休。6月8日まで。同展に合わせ、BMW Group Studio（千代田区）では5月11日までの期間、アレクサンダー・カルダーが手がけた「BMW 3.0CSL」を展示する。

ロイ・リキテンシュタインが手がけた「BMW 320i group 5 racing version」（画像）BMWアートカーコレクション展－アンディ・ウォーホルらがペイント（シンガポール経済新聞）ピカソ、ウォーホルなど著名画家が描いたワインラベルが一堂に（六本木経済新聞）