駐日欧州委員会代表部と欧州連合(EU)加盟国駐日大使館が主催する、日本の若手デザイナーを対象とした「日・EUデザインコンペティション2008」の記者発表が6月18日、日本産業デザイン振興会内のインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(港区赤坂9)で開催された。
2006年から開始した同コンペは、日本とEUのデザイン分野における協力の促進や、欧州のデザインやデザイン教育の日本国内での認知促進などを目的として毎年開催されてきた。
2006年は「家庭生活の向上」、2007年は「環境」がテーマで、応募総数は多くないものの、文化を相対的な視点からとらえた作品など個性的な作品の応募があったという。入賞者には賞金でなく、欧州内企業での研修などの機会が与えられることが特徴。また、過去の入賞者の作品には、企業から商品化の話を持ちかけられたものもあるという。
今年のテーマは「こどものためのデザイン」。6歳~12歳の、日本では小学生にあたるこどもを対象としたプロダクトデザインを募集する。応募作品には「ユニバーサルデザイン」の考え方を取り入れていることが条件。審査は日本から3人、欧州から3人の多国籍なメンバーを揃え、こどもの意見も審査の参考にすることも検討しているという。
発表でEU駐日欧州委員会代表部のシルビア・コフラー広報部長は「文化としてデザインを考えることを求める」と話し、産業(インダストリアル)としてのデザインではなく、文化という視点からデザインを考えてほしいと強調した。
応募希望者は、8月31日までに公式ウェブサイトでの登録が必要。作品の応募締め切りは9月30日。11月上旬の入賞者発表を予定。
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