バング&オルフセン、松井龍哉さんとコラボレーションし展覧会

写真=会場風景(福井理文撮影)

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 デンマーク発の高級AV機器ブランド「BANG&OLUFSEN」(バング&オルフセン)とロボットデザイナーの松井龍哉さんがコラボレーションした展覧会「Mute Swan」が6月27日~29日の3日間、港区・六本木のアクシスギャラリー(六本木5)で開催される。

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 バング&オルフセンの歴史は1925年、ピーター・バングさんとスヴェン・オルフセンさんの2人のデンマーク人エンジニアが、ラジオの製造を始めたことから始まる。AV機器を主とした製品を展開しており、ドイツを中心としたデザイン運動「バウハウス」のスタイルにも影響を受けてきた同ブランドの製品は、高い品質と斬新なデザインとの共存によりファンを拡大してきた。1982年に日本法人のバング&オルフセン ジャパン(中央区)が設立し、正式に国内展開を開始。今年で26年目となる。

 同展は、バング&オルフセンの持つ技術や思想など、デザイン以外の「製品の後ろにある、人を中心とした考え方を案内したい」(同社マーケティング担当者)との思いから開催。アクシスビル内に出店する専門店「バング&オルフセン六本木」(六本木5)をリニューアルオープしたこともあり開催する。展覧会では松井さんがアートディレクターとなり、ブランドの世界観をイメージさせる静寂なシアター空間をギャラリー内に展開する。

 展示にあたり松井さんは「(バング&オルフセンは)すごい技術や素晴らしいデザインでありながら、ストレスがなく快適であることが、重要な企業のメッセージだと思う。今回の展覧会では、バング&オルフセンでつくる環境を歩くことによって、この快適性を体験してもらおうと考えた」と話しており、50インチプラズマテレビ「BeoVision 9」を中心に、複数のテレビとオーディオシステムをギャラリー内に配置。空間は黒で統一し、デンマークの国鳥である「Mute Swan(コブハクチョウ)」をメーンモチーフに、製品を通してコブハクチョウの映像や鳴き声、自然の音などを再生、見る人の感覚を刺激する。

 モチーフの設定について松井さんは「(製品のもつ)たたずまいが美しいということが非常に重要なこと。たたずまいが美しいためには、環境や背景ということがあり、デンマークという国が持っている品の良さと謙虚さという国民性が製品に現れていると思う。デンマークの国鳥であるコブハクチョウを(モチーフに)持ってくることで、デンマークの謙虚さや自然と人間の心の会話と、テクノロジーとの融合という背景が伝わりやすくなると考えた」と説明する。

 松井さんは1969年生まれ。日本大学芸術学部卒業後、丹下健三都市建設設計研究所を経て渡仏。現在はフラワー・ロボティクス(渋谷区)の代表取締役を務める。代表作にヒューマノイドロボット「SIG」「PINO」など。近年は、航空会社スターフライヤーのトータルデザインを手がけたことでも話題を集めた。

 展示開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。観覧者に向けて松井さんは「(バング&オルフセンには)21世紀にとって重要なテーマがたくさん隠されている。クリエーティブの仕事をしている人以外でも、21世紀に対して問題意識を持つ人に同社のことを理解してもらえれば」とメッセージを送る。

会場風景(画像)ミッドタウンで九州発ブランドデザイン展、スターフライヤーなど(六本木経済新聞)「9坪ハウス」作品展-ロボットデザイナー松井龍哉さん新作展示も(銀座経済新聞)黒い飛行機「スターフライヤー」、なんばパークスでPRイベント(なんば経済新聞)ロボットデザイナー松井龍哉氏による新航空会社のデザイン展(六本木経済新聞)

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