「大暑の日」の7月22日夕刻、東京ミッドタウン(港区赤坂9)と六本木の3つの町会・商店街が協力し、六本木の街中で「打ち水」を行うイベント「六本木打ち水大作戦」が開催された。
六本木町会、竜土町会、六本木商店街振興組合、東京ミッドタウン町会に東京ミッドタウンのワーカーなどを加えた約230人が参加した打ち水では、各町会が六本木の街に散らばり、ペットボトルに入れた水を使って歩道に打ち水を行った。
打ち水に使用された水は、東京ミッドタウンの地下にある防災水槽に溜められている雨水や井戸水などの2次利用水。防災水槽は、防衛庁の時代、有事に備え設けられた地下の中央指揮所跡を利用したもので、大きさは縦約16メートル、横約17メートル、高さ約7.8メートルとなり、約2千トンの水を貯水することが可能という。
東京ミッドタウンでは、建設当時から独自で打ち水活動を行っており、この延長で地域を巻き込む形で今回のイベントが実現した。
打ち水の実施にあたり六本木商店街振興組合の後藤譲理事長は、「企画は三井不動産でやっていただいた。昔の郷愁が残るよい企画だと思う」と話し、「昔はこのエリアでも打ち水をやっていた。オニヤンマなどを捕ったりして遊んでもいた」と昔の六本木についても語った。
また、六本木の環境改善に関して同理事長は「六本木は都内でも1、2の話題の街になり、たくさんの来街者がみえるので、印象良く帰っていくためにも地元の人間が環境を良くしなければと頭をひねっていろんなことをやろうとしている」と話し、現在進めている「六本木交差点」の一部リニューアル計画について意気込みを見せた。
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