シネマート六本木(港区六本木3、TEL 03-5413-7711)で7月29日、聴覚障害者を対象とした試写イベントが開催された。
同イベントは、台湾映画8作品の特集上映「台湾シネマ・コレクション2008」(8月23日より同館で開幕)の開催に合わせて行われ、8作品のひとつ「練習曲」の主人公が聴覚に障害を持つ青年であることから、約50人の聴覚障害者を招いて行われた。
同作は、聴覚障害を持つ主人公の青年が、大学卒業を前に自転車で台湾島1周の旅に出かけ、その道中で人々のやさしさや自然の美しさに触れるストーリー。監督はチェン・ホァイエンさん。これまで候孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品で撮影を手がけ、劇場長編映画の監督を務めるのは同作が初となる。主演は自身も聴覚障害を持ち、大学卒業後美術デザイナーとして活動した後、本作で映画デビューを飾ったイーストン・ドンさん。
上映後に開催されたトークショーには、チェン監督と、イーストンさんが出席し、手話通訳と中国語通訳を交えて進行された。チェン監督は、聴覚障害を持つ青年を主人公にした理由について「青年が台湾を1周するというストーリーは考えていたが、聴覚障害を持つという設定があったわけではない。イーストンくんの静かなたたずまいや誠実さ、独特の雰囲気にほれ込んでキャスティングしたことから、表現方法が固まっていった」と話した。同作に主演した感想についてイーストンさんは「この映画に出たことで自分の世界が広がった。人生で何をしていけばいいのか迷うこともあったが、悲観的になってはいけないということを感じた」とコメントした。
「台湾シネマ・コレクション2008」の開催期間は8月23日~9月26日まで。上映スケジュールなど詳細はウェブサイトを参照。
福岡市内鉄道65駅のバリアフリーマップを発行-九州運輸局(博多経済新聞)志摩出身のパラリンピック車いすバスケ女子代表の別当さん激励会(伊勢志摩経済新聞)「もう一つのW杯」を追ったドキュメンタリー映画、スポーツパブで上映会(梅田経済新聞)脳性まひの青年を追ったドキュメンタリー映画を上映(吉祥寺経済新聞)台湾シネマ・コレクション2008