日本のファッションを世界に発信する官民一体の第9回「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW=日本ファッション・ウィーク推進機構主催)が10月19日、東京ミッドタウン(港区赤坂9)をメーン会場に始まった。
2005年10月、日本のファッション・ビジネスの国際競争力強化を図る目的で、官民一体となって始まった同プロジェクトも今年で9回目。今回は初参加の22ブランドを含む51ブランドが参加し、2010年の春夏物の新作を披露する「東京コレクション・ウィーク(東コレ)」を中心に今月25日までさまざまなイベントやプログラムを実施する。
東コレのトップバッター「motonari ono」(小野原誠さん)のショーには約300人のジャーナリストが詰めかけ、華やかな雰囲気に包まれた。ショーはジャーナリストやバイヤーなどの招待客しか入場できないが、ミッドタウン屋内外の大型ビジョンで中継される。
同日夜にはオープニングを飾るパーティーイベント「Opening Show&Party」がメーン会場となるミッドタウンのキャノビー・スクエアの特設会場で開かれた。「東京らしさ」を意識したインターナショナルなモードスタイルを提案したショーで、ファーストルックとラストルックを飾ったのは歌舞伎俳優の中村獅童さん。ショーが終わるとDJのVERBAL(バーバル)さんが登場し、オフィシャルパーティーを盛り上げていた。
今回はセレクトショップ各社の顧客を招待したパーティーや映画の上映会など一般向けのプログラムやイベントを強化した。広報担当者は「経済が冷え込む中、消費者がファッションに親しむ場を作ることでJFWのアピールと需要の喚起を目指す」と話す。
一般の来場者が楽しめるイベントとして、アメリカの漫画「ピーナッツ」の人気キャラクターのスヌーピーの生誕60周年を記念し、東コレデザイナーが手がけたスヌーピーのオリジナル衣装のデザインなどを展示する「Happy Anniversary SNOOPY!!」(10月17日~21日)。高島屋新宿店(渋谷区)では、東コレブランドの服の展示やデザイナーによるニットワークショップ「New Creators “JFW Fair”」(10月14日~27日)などを実施する。