世界で活動する「梱包」芸術家夫妻の特別展-東京ミッドタウンで開催

「包まれたポン・ヌフ、パリ、1975-85」©Christo poto:Wolfgang Volz

「包まれたポン・ヌフ、パリ、1975-85」©Christo poto:Wolfgang Volz

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 東京ミッドタウン・ガーデンの「21_21 DESIGN SIGHT」(港区赤坂9、TEL 03-3475-2121)で現在、「梱包」芸術家・クリストとジャンヌ=クロードの特別展「クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORKS=PROJECTS」が開催されている。

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 クリストさんは1935年ブルガリア生まれ、妻のジャンヌ=クロードさんは1935年モロッコ生まれのともに「梱包」芸術家。瓶やいすなど日常の小さなものを包むことから、マイアミの11の島々をピンクの布で包囲(1983年)、パリの橋を白い布で覆った「ポン・ヌフの梱包」(1985年)など、景観そのものを対象とする活動を世界各地で展開する。

 1995年の「梱包されたライヒスターク」は着想から実現までに25年、旧ドイツ帝国議会議事堂を灰銀色の布と青いロープで梱包した。実現までの社会的、政治的な交渉、経済的な問題、プロジェクトにかかわった人々との交流など全工程をクリスト夫妻は自らの作品とみなしている。日本では1991年、茨城県とカリフォルニアとに同時に3,100本の傘を立てた「アンブレラ」で注目された。

 同展では、クリスト夫妻の活動の軌跡を表すドローイング作品や完成したプロジェクトの写真、ドキュメンタリー映像などによって、壮大なプロジェクトを現実のものとしていくプロセスなどを紹介。会場では、コロラド州の「オーバー・ザ・リバー」やアラブ首長国連邦での「マスタバ」など現在進行中のプロジェクトの一部も併せて展示する。

 開館時間は11時~20時。火曜休館(4月6日は開館)。入館料は一般1,000円ほか。4月6日まで。

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