トークイベント「音のない世界と『つながる』」が5月9日、都立中央図書館(港区南麻布5、TEL 03-3442-8451)で開催される。主催は、東京都生活文化スポーツ局(新宿区)。
1973(昭和48)年の開館以降、スポーツや歴史、地理、アートなどさまざまなテーマのイベントや企画展を開いてきた同館。今回は、2025年に開催される「東京2025デフリンピック」にちなんで企画。デフリンピックは、耳の聞こえないアスリートのための世界規模の総合スポーツ競技大会で夏季大会と冬季大会がある。夏季大会は1924(大正13)年にフランス、冬季大会は1949(昭和24)年にオーストリアで始まり、それぞれ4年に一度開催されている。
今回のトークイベントでは、両親がろう者で、ろう文化をテーマにした作品を手がける作家の五十嵐大さん、デフバレーボール女子日本代表の中田美緒選手、元陸上選手で「東京2025デフリンピック」のアンバサダーを務める朝原宣治さんの3名が登壇。ろう者とのコミュニケーションやろう文化、デフリンピックへの思いをテーマに話す。
トークイベントにあわせて4階「多目的ホール」では、デフリンピックの概要や歴史に関するパネル展示も行う。ろう文化に関するさまざまな資料をデフ関連の作品展示も実施する。
同局職員の八重樫真由美さんは「特別ゲストの皆さんの、この日、この場所だからこその話を通じて、ろう者と聴者のコミュニケーションやろう文化に思いを寄せてもらえれば。東京2025デフリンピックへの思いを共感してほしい」と話す。
観覧は無料。定員は55名。展示は5月30日まで。