南麻布の「エモン・フォトギャラリー」(港区南麻布5)で現在、雑誌や広告などで活躍する若手女性カメラマン・市橋織江さんの初個展「Gift」が開かれている。
市橋さんは、1978(昭和53)年生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、2001年に独立。広告、雑誌、CMなどのほか、昨年公開された映画「ホノカアボーイ」のムービーカメラマンに抜てきされて話題になった。
市橋さんのデビュー当時から変わらない「透明感のある写真」は、さまざまなメディアを通してトレンドの中心に存在してきた。旅先や日常の景色を撮った作品を紹介する同展は、そんな市橋さんの10年の集大成ともいえる初の個展。
会場では、淡いトーンのスナップ写真39点を展示する。同ギャラリーの小林さんは「単なる優しく美しい作品と片付けられず、表面的な作品にとどまらない。その色彩の中に市橋さん自身の心を映すもう一つのフレームが重なり見え隠れする」と話す。
市橋さん自身の作品について、「これだと思ったものには1回シャッターを切って終わり。自分の作品を撮る時は無駄をしない省エネタイプのカメラマン」と話す。
開館時間は11時~19時(土曜は18時まで)。日曜・祝日休館。入場無料。4月23日まで。