六本木のクラブ「CUBE」(港区麻布台3)で6月19日、学生チャリティー団体が主催するサッカー・ワールドカップ南アフリカ大会観戦イベント「LOVE CHARI CAMPUS」が開催された。
主催は学生国際協力団体SIVIO関東支部。同団体は、「ラオスに教育支援をする」などをテーマに掲げ、同志社大学の学生が中心となって2007年に発足。その後、関東でも賛同者が現れ、関東支部を開設した。
2008年には「SIVIO第一小学校」を建設。同校はラオスの公立小学校として開校し、その後も教室の増設や教材などを支援するほか、2校目建設に向けての活動を進めているという。
支援金の収集は主にクラブやフリーマーケットなどのチャリティーイベント。最近では飲食店などに募金箱を置く活動も行っており、現在都内100店に設置している。
「子どもたちの無限の可能性を広げたい」と関東支部代表の石田詩織さん。
当日、試合前には音楽ライブやダンスなども行われ、「日本対オランダ戦」試合開始が近づくにつれ会場内の盛り上がりは増していった。試合が始まると「ニッポン!ニッポン!」という約200人の大歓声が会場を包んだ。後半に先制点を奪われ「0-1」で敗れると、会場にはため息と悲鳴が飛び交うが、日本の健闘をたたえるように大きな拍手が鳴り響いた。
試合終了後、同団体の活動などを映像で紹介。現地の子どもたちの様子やチャリティーの重要性を呼びかけた。
石田さんは「『チャリティー』と聞くと堅いイメージがあるが、サッカー観戦のイベントなら気軽に来てもらえる。そこからわたしたちの活動を少しずつでも知っていってもらえれば」と話す。同団体では今後も、学生らが楽しく参加できるチャリティーイベントを企画していくという。