ウィルクハーン六本木ショールーム(港区六本木5、TEL 03-5573-2411)で現在、造形作家志村リョウさんの作品展が開催されている。
1985(昭和60)年生まれの志村さんは、東京造形大学サステナブルプロジェクト専攻卒、東京造形大学大学院デザイン研究領域修了したばかりの若手アーティスト。森林伐採・大気汚染・温暖化などの環境問題によって起きている「大量絶滅」をテーマに、環境活動を促進するため作品づくりを行なっている。
幼少のころから動物が大好きだったという志村さん。学生時代は、次々に新モデルが発売されるコンピューターや機械にのめり込むが、ある時、「エコ対応」として新モデルが続々登場することに疑問を抱いた。「エコなら作らなきゃいいのに」と感じ、ネットでいろいろな動物について調べていたところ「絶滅」の言葉が多く目に入り、「『動物のために何かしたい』と思ったのが作品をつくるきっかけだった」と振り返る志村さん。
同展では、絶滅の危機にひんしている動物をモチーフにした雑貨や細密造形作品を展示。牙を抜かれたカバや、たてがみの生えなくなったライオンをはじめ、ミーアキャット、パンダ、コアラなど、独特な表情を表現した作品数十点が並ぶ。
志村さんは「地球環境や動物を守るためにも、まずは興味をもつことが大事。当展を通して興味を持つきっかけになれば」と話す。
会場では作品のほか、樹脂で作ったカバの置物「KabaSAN」(500円)、ミーアキャットのクレヨン「0(ゼロ)のカタチ」(1,000円)なども販売する。開催時間 11時~18時(土曜・日曜・祝日定休、23日は臨時オープン)。10月1日まで。