麻布十番の駅近くに11月29日、パキスタン料理店「シディークパレス麻布十番」(港区麻布十番4、TEL 03-6435-3515)がオープンした。経営はシディークエンタープライゼズ(千代田区)。グループシディークとしては21店舗目で初のパキスタン料理店となる。
店舗面積は184.78平方メートル、席数は約80席。インドやパキスタンで数百年前に建てられた「とりで」をイメージした重厚な外観に、シャンデリアや装飾品にこだわった王宮のような内装が特徴。地下フロアにはベリーダンスショーを行なうステージも備える。
「パキスタン大使館をはじめ、このかいわいの大使館職員からの要望もありオープンした」と本部の田淵義晴さん。パキスタンではイスラム法にのっとり、加工や調理に関して一定の作法が順守された食品を扱うことが多いため、「イスラム教信者に重宝がられている」という。
地域によってトルコやアフガニスタン、インド料理の影響を受けるパキスタン料理。代表的なものは、中央にくぼみのある直径1メートルの丸い鉄板「Tawa(タワ)」で作るカレー(1,200円~)。スパイスはインド同様に各種使うが、ショウガやパクチー、ニンニク、玉ネギを多用するのも特徴。オーダーが入るごとに鉄板で少量ずつ炒め煮にするため、辛さの希望に応えることができる。
大使館職員が現地からの来客を接待するために使われることも多く、伊勢エビや和牛など(いずれもイスラム法を順守)、日本食材を使用した料理も用意する。パキスタンでは祝いの席で食べるという「デギチャラガ(チキンのロースト)」(ハーフサイズ=1,000円~)や「スチーム ロースト・ラン」(1キロ=2,000円)、庶民の鉄板料理「タカタック」(羊の内蔵料理。Sサイズ=980円~)などが「目玉料理」と田淵さん。
ドリンクは、ビール、カクテル(以上600円~)、サワー・ハイボール(550円~)、ワイン(グラス=500円~、ボトル=3,000円~)などをそろえる。
営業時間は11時~23時(ベリーダンスショーは平日20時~)。