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都心の飲食店が連帯してプロジェクト-余震・停電への不安緩和目指す

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 余震や停電への不安を抱える東京の人々を元気づけようと東京の飲食店が協力して「#smileat」というプロジェクトを始めた。

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 同プロジェクトはツイッターを通じて以前から交流している「パクチーハウス東京」「タイ屋ソンタナ」(以上、世田谷区)、「APカンパニー」(港区)、「寿司処さいしょ」(品川区)、豚組(港区)が発起人となり、飲食店同士が連帯して互いに励まし合い、利用客にも安心を与えられる場を提供することも目的として立ち上げた。具体的にはツイッターのハッシュタグ「#smileat」を利用して情報交換を行い、被災地への支援なども行う。

 「豚組しゃぶ庵」(港区六本木7)では大広間を「豚組食堂」として食べ放題のビュッフェ形式で営業。ドリンクは全品500円とし、ファーストドリンクの500円を被災地に寄付する。この営業形態は15日から始め、16日には「豚組食堂」だけで51人が来店した。

 同店を運営するグレイス(六本木5)の國吉貴之さんは「自宅での食事もままならない方が食堂代わりに使える場所とお食事を提供したいと思った。飲食店には人を元気にする力があると思う。不安を抱える皆さんに、食を通じて少しでも不安を解消していただき笑顔を取り戻していただければ」と話す。

 六本木地域で参加している店はほかに、「豚組」(西麻布2)、「豚組はなれ せいざん」(西麻布4)、「awabar」「魚屋がぶ」(以上、六本木4)、「BUTCHER」「Dining Restaurant Bar Sato BAR」(以上、西麻布1)など。

 國吉さんは「飲食店はどこも皆危機的な状況にあることは間違いないが、自分たちの生活さえままならないという状況では、復興の支援だってままならない。飲食業に携わっている中で、自分たちができることをしていく、その取り組みの一環であるとご理解いただければ」とも。

 豚組食堂の営業時間は18時~23時。料金は、大人=1,500円ほか。終了時期は未定だが、19日を除き21日までは実施を決めている。

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