西麻布の飲食店19店が参加する東北支援プロジェクト「C-EN(シー・エン)」が5月9日、始まる。運営は「西麻布 太陽会」(港区西麻布)。
「何か面白いことをしよう」と4店の雑談から2001年に生まれた「西麻布太陽祭」がベースとなる同イベント。毎年11月3日、賛同した西麻布の飲食店が共同で、「西麻布をより良い街にする」ことを目指して開催しているもの。今年に入り、内容をさらに充実させるため組織として「太陽会」を発足した矢先、東日本大震災が起きた。
急きょ立ち上げた「C-EN」プロジェクトでは、被災地の銘酒や特産物を現地から仕入れ提供することで被災地の経済を活性化し、参加各店も活気づく長期的な支援を目指す。「『輪(えん)』が『援(えん)』となり、『円(えん)』を生み、『援(えん)助』につながり、長く続く『エン』ジンとなるよう思いを込めた」という。4月に行われた第1弾には19店が参加し、各店に設けた募金箱の合計20万7,446円は、JF全漁連の「がんばれ漁業募金」に全額寄付した。
期間中、各店に用意された同プロジェクト用メニューをオーダーするごとにスタンプがもらえ、それを持参し他の参加店に行くと、店ごとに趣向を凝らしたオリジナルのサービスが受けられる。参加店舗は「COMODO」「ごちぜん」「Rice Terrace」「SPORTS TRAIN」「After The Sunset」「Bohemian西麻布」「Bar甑」「wine Bar GONTA」「海音」「mengelmoes」など。参加店でスタンプラリーの地図を配るほか、店頭に掲げた「太陽旗」が目印になる。
「参加店は全て横のつながりがあるので、1店舗で終わらせるのではなく、次はどこに行けば楽しいか、店の人と積極的にコミュニケーションを取って、この機会に何軒も回って『はしご』してほしい」と同プロジェクト代表の油井孝太さん(After The Sunset)。「店の人と仲良くなるチャンス」とも。
5月21日まで。