シネマート六本木(港区六本木3、TEL 03-5413-7711)で6月23日から、今年のカンヌ映画祭短編コンペティション部門で上映された田崎恵美監督の「ふたつのウーテル」などインディーズの短編作品を中心に集めた映画祭「映画太郎」が開催される。
同映画祭を主催し、自らも監督を務める工藤渉さんは「インディーズとは言っても、いろいろな映画祭で受賞歴があったり、すでに商業映画で監督としてデビューしたりしている人も多く、アマチュアというよりはセミプロというメンバーが集まっている」と話す。
「堀切さん、風邪をひく」の今泉力哉監督は「たまの映画」「終わってる」などですでに商業映画の監督として活躍、「Friend of the Night」の濱口竜介監督は「PASSION」「The Depth」という2作品が東京フィルメックスで上映されている。
「中でも注目は、今年のカンヌ映画祭短編コンペティション部門で上映された田崎恵美監督の『ふたつのウーテル』。日本で上映されるのはこれが初めて」と工藤さん。同部門に日本の作品が選ばれたのは1966年以来。
「実力のある監督の作品を集めることで、作り手が競える場にもなり、商業映画より面白い瞬間があるはず。六本木というのも、自主映画のサブカルなイメージを裏切る場所で面白いのでは」とも。
プログラムはA~Gの7つで、上映時間は各日14時~、16時45分~、19時30分~の3回。料金は1回券=1,000円、3回券=2,000円。今月27日まで。タイムテーブルなどの詳細はホームページで確認できる。