東京ミッドタウン(港区赤坂9)で10月3日から開催されている「GOOD DESIGN EXHIBITION 2011」会場で、28日から「グッドデザイン大賞」を選ぶ来場者投票が行われる。
日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞はあらゆる領域の優れたデザインに贈られる賞で、その中からさらに大賞などのグッドデザイン特別賞が選定されてきた。これまでは審査員や受賞者の投票により選出されてきたが、今年から「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」に限り、より社会に開かれた受賞対象として位置付けるため受賞展来場者の投票を加えることにした。
同振興会担当者は「来場者投票を取り入れたのは、『グッドデザイン大賞を』を2011年を象徴するデザインとして、デザインに関わる当事者だけものではなく、社会に向けて開かれたものにするため。その上で、実際にデザインを見てもらい、デザイナーの声などにも触れてもらって判断してもらいたいと考え、ネットなど誰でも参加できる形式ではなく来場者に限り投票していただく形にした」と話す。
今年の大賞候補は、フィラメントに近い光源をLEDで実現した「Panasonic LDAHV4L27CG」、山陽・九州直通用新幹線車両として開発された「N700系7000/8000番代新幹線電車」、世界的に注目されるがんの治療法である重粒子線治療を行う「重粒子線照射システムおよび粒子線治療施設」など6点。
投票は東京ミッドタウン・デザインハブで行われている「GOOD DESIGN EXHIBITION 2011」内の投票会場で行うことができ、29日には、候補作6点を手掛けたデザイナーによる公開プレゼンテーションも行う。結果は11月9日の「2011年度 グッドデザイン賞 表彰式」で発表される。
来場者投票の実施時間は11時~19時。入場無料。11月6日まで。