東京ミッドタウン(港区赤坂9)で9月28日より、世界のアート市場を体験する「TOKYO PHOTO 2012」が開催される。
世界10都市からギャラリーと出版社などを含め、全40以上のブースが展開される。4回目となる今回は、会場の広さが約2倍(昨年比)になり、若手デザイナーの八木惣一郎さんがレイアウトを担当。高級感を漂わせ、来場者がゆっくり鑑賞できるようにする。
「『アートフェア』と名を打つ美術見本市は多くあるが、『アジア最大の写真市』として認知度が上がってきた手応えがある」と広報担当者。今年は、ロスで有名な「ゲッティー美術館」の館長、ティモシー・ポッツさんをはじめ、海外からのコレクターが多数来日を予定しているといい、ほかのフェアではなかなか見られない光景として、「彼らがごそっと作品をお買い上げになるシーンを目撃できるかも」という。
期間中は、美術館キュレーター、大学教授、名門誌の元フォトエディターなど、経験豊かな写真の専門家が来日し、それぞれの視点から写真について語る「トークセッション」を予定。登壇者に、「IMA」エディトリアルディレクターの太田睦子さん、東京都写真美術館キュレーターの笠原美智子さん、「amana photo colection」チーフ・ディレクターの河内タカさん、ヒステリック・グラマーデザイナーの北村信彦さんほか。ゲストに、三影堂美術館創設者のロンロンさんとインリさん、スクール・オブ・ビジュアル・アーツNY教授でコレクターのビル・ハントさん、元ニューヨーカーフォトエディターのエリザベス・ビオンディさん、ピーボディー・エセックス美術館写真キュレーターのフィリップ・ プロガーさんほか。
特別企画展として、三影堂写真芸術センター(北京)キュレーションによる1970年~1980年代の中国写真家5人の写真展、ファッション広告や雑誌「VOGUE」の表紙などを担当するInez Van Lamsweerde & Vinoodh Matadinの作品展などを予定する。
開催時間は11時~19時。入場料は、一般=1,500円、学生=1,300円(前売りは共に1,200円)。10月1日まで。