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国立新美術館で志賀理江子さんら8人の現代アート作家が作品展

志賀理江子さんの作品展示風景

志賀理江子さんの作品展示風景

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 国立新美術館(港区六本木7)で1月23日、国内外の現代アート作家を紹介する「アーティスト・ファイル2013」が始まった。

國安孝昌さんの作品展示風景

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 同美術館が2008年から注目すべき活動をしている現代アート作家を紹介する目的で開催してきた同展。今回が5回目の開催となる。今回紹介するアーティストは東亭順さん、利部志穂さん、國安孝昌さん、中澤英明さん、志賀理江子さん、イギリスのダレン・アーモンドさん、韓国のヂョン・ヨンドゥさん、インドのナリニ・マラニさん。

 1957(昭和32)年生まれの國安さんは1980年代から活躍する作家で、当時から取り組んでいる丸太とレンガを組み合わせた構造物を高さ約8メートルの展示室いっぱいに構築した。國安さんは「誰にでもできることで誰にもできないことをやるのが芸術」と話す。1980(昭和55)年生まれの志賀さんは2009年から宮城県名取市の北釜に移り住み、当地で4年間かけて写真を撮影。一昨年の東日本大震災で被災しアトリエなどを失ったがその後も撮影を続け、被災を逃れた作品と合わせて109点を展示室に迷路のように配置して展示する。1971年生まれのアーモンドさんは映像インスタレーション「あなたがいれば…」と写真シリーズ「Fullmoons」を展示。「Fullmoons」は月明かりに照らされた風景を長時間露光の技法で撮影した作品でアーモンドさんは「写っているのは実際には見えない風景なので、リアルとフィクションの合わさったものと言える」と話す。

 同展のキュレーションを担当した同美術館主任研究員の西野華子さんは「現代美術の企画展は年に2・3回行っているが、近代以前のものと比べると来場者も少ないが、現代作家の作品は近代以前と違う面白さや共感できる部分が多くあると思う。今回は年代や国籍の幅広い作家を一人ずつ丁寧に紹介しているので、この展覧会が現代美術を知るきっかけになれば」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)火曜休館。入館料は、一般=1,000円、大学生=500円、高校生以下無料。4月1日まで。2月24日には志賀さんによる写真のワークショップ、3月23日には國安さんによるインスタレーションのワークショップと利部さんによるパフォーマンスも。

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