ビルボードライブ東京で6月26日、有名パティシエらが結成した「クラブデシュクレ・ジャポン」の設立発表会が行われ、設立後初となるイベント「Artistic Sweets Collection 2013」も開催された。主催はレコールバンタン(目黒区)。
8年前、パティシエたちのアイデアや技術をさらに向上させるため、意見交換の場として、パリで結成された「クラブデシュクレ」。現在15人のパティシエたちが定期的に集まり、共通のテーマを掲げそれぞれの作品を製作。「お互いに刺激し合い、いい仕事ができる場になっている」と話すのは、同クラブの発案者でもあり、スイーツプロデューサーのクリストフ・アダムさん。
昨年パリのパティシエメンバーとのコラボイベントを開催し、同クラブの姿勢に共感。「バンタンの目指す考えと一致し、共感・共鳴したことから設立に至った。若者が羽ばたけるようにしていきたい」と同社社長の長澤俊二さん。スイーツ業界の活性化とスイーツデザインの普及、次世代を担う若手パティシエの発掘・育成・支援などを目的として、「パティスリーアステリスク」のオーナーパティシエ・和泉光一さん、「ヒロコーヒー」のシェフパティシエ・藤田浩司さん、「パティスリーSAKURA」のシェフパティシエ・森大祐さん、「レコールバンタン」のパティシエ・鍋田幸宏さんが発起人として立ち上がった。
「今後は、年に4回のイベントを開いて創作発表の場とし、若手発掘のためのコンテストなどを通して、メンバーになりたい人のための機会をつくっていけたら」と長澤さん。
設立発表会の後は、レコールバンタンが毎年主催している、スイーツで五感を刺激するイベント「Artistic Sweets Collection」を同クラブ設立後初のイベントとして開催。「世界をスイーツで旅する」をテーマに、「東京」「ニューヨーク」「ウィーン」「バルセロナ」「パリ」をイメージしたスイーツをそれぞれデモンストレーション形式で製作し、来場者に振る舞った。
「自国しか知らないシェフが日本に来ると、日本のパティスリーの質の高さに驚く。クラブを設立するなら日本だと思った。(パリで設立した)8年前見習いだった人々が、今はシェフパティシエとして大活躍しているので、日本の若い優秀な人材に出会えることを楽しみにしている」とアダムさん。