東京ミッドタウン(港区赤坂9)で、日本のグラフィックデザインの最前線を紹介する「日本のグラフィックデザイン2013」が開催されている。企画・運営は日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)。
JAGDAが毎年発行しているデザイン年鑑「Graphic Design in Japan」2013年版」(1万5,750円)の発行を記念して開催される同展。同年鑑は、応募された2443点の中から、厳正な選考の末選ばれた約600点に及ぶ作品群を、豊富な図版と各作品の制作目的と共に紹介したもの。
同年鑑では選出にあたって、亀倉雄策賞、JAGDA賞、JAGDA新人賞の各賞も選出。今年は最上位賞にあたる「第15回亀倉雄策賞」には平野敬子さんの「美術館の周年事業関連制作物『東京国立近代美術館60周年』」を、各カテゴリーで「特に優れたグラフィックデザイン」に授与されるJAGDA賞には、佐藤卓さん(2カテゴリーで受賞)、植原亮輔さん、川上恵莉子さん、田中義久さん、葛西薫さん、澁谷克彦さん、佐野研二郎さん、原研哉さん、平野啓子さんを、JAGDA新人賞には田中義久さん、平野篤史さん、宮田裕美詠さんをそれぞれ選出した。
同展では掲載作品の中からポスター、書籍、雑貨、ロゴ、映像など約300点を、各賞に選ばれた作品も含めて展示。亀倉雄策賞の平野さんの作品はロゴをあしらったTシャツやバッグ、実際の美術館の写真などを展示する。「ブック・エディトリアル」カテゴリーで選ばれた作品は実際に手に取れる書籍も置き、田中義久さんがJAGDA賞を受賞したホンマタカシさんの写真集「その森の子供」などを見ることができる。
期間中、同年鑑の制作者や「JAGDA賞」受賞者によるトークイベントも予定。7月18日(葛西薫さん、菊地敦己さん、中村至男さん)、8月2日(室賀清徳さん、服部一成さん、田中良治さん)、各回19時~20時30分。ウェブサイトから予約を申し込む。参加費=1,000円。
開催時間は11時~19時。入場無料。8月4日まで。