東京ミッドタウン(港区赤坂9)で10月18日、デザインの楽しさを体感できる秋の恒例イベント「Tokyo Midtown Design Touch 2013」が始まった。
同イベントはミッドタウンのオープンとともに始まり、今年で6回目。芝生広場をメーン会場に、同施設の全域を使ってさまざまなデザインイベントを開催する。今年のメーン展示は建築家の藤村龍至さんがデザインした「ミッドタウン・ダンジョン」。芝生広場に木の壁で囲まれたミニチュア都市を設計、「格子」をモデルに使いながら入り組んだ迷路のような形状をしており、中には4つの体験スクエアと高さ8メートルの「ミッドパーク摩天楼」がある。「ダンジョン」に入ることで誰でも気軽に都市のデザインを体験できる仕掛けだ。
芝生広場から館内に入ってすぐのアトリウムではデザインオフィス「nendo」(目黒区)の佐藤オオキさんがデザインしたインスタレーションをメーンにした「Salone in Roppongi(サローネ・イン・ロッポンギ)」を開催。今年のミラノサローネで話題をさらったというnendoの作品と共にミラノサローネでの日本企業や日本人デザイナーの活躍を紹介する。
週末は芝生広場で恒例の「ミッドパーク・ワークショップ」を開催。予約不要で「ものづくり」を体験できる人気の企画だ。今年のワークショップは鼻に付けて遊ぶ動物の鼻型ペーパークラフトを組み立る「動物っぱなペーパークラフト」(参加無料)、表情のあるコケ玉を作る「泥んこ遊びでコケ玉作り・みどりのともだちを作ろう!」(参加費=1,000円)、間伐材などを使って楽器を作る「手づくりカホンワークショップ」(参加無料)、カラフルなロゼットを手作りする「リボンのくんしょうロゼット」(参加費=500円)など。
26日には藤村龍至さん、佐藤オオキさん、柴田文江さんらが講師となる9のセミナーを実施する「デザインタッチ・カンファレンス」を開催。プロダクト、建築、インダストリアルなどさまざまなテーマでデザインについて講演する(参加にはホームページから事前予約が必要)。
デザイン展示は毎年恒例の若手デザイナーを発掘・応援する「Tokyo Midtown Award 2013」のほか、10月30日からは今年初めてグッドデザイン賞の最新の受賞作全点を展示する「グッドデザインエキシビション」を開催。来場者による投票も実施し「グッドデザイン大賞」を決定する。
開催時間は、「ミッドタウン・ダンジョン」=11時~18時、「ミッドパーク・ワークショップ」=11時~17時、「サローネ・イン・ロッポンギ」=11時~21時、「グッドデザインエキシビション」=11時~20時など。入場無料。11月4日まで。