広尾のエモン・フォトギャラリー(港区南麻布5、TEL 03-5793-5437)で3月15日から、「EMON AWARD 2013 グランプリ受賞展」が開催される。
新進作家の発掘により写真芸術の未来を開くきっかけをつくることを目的とし、3回目を迎える同アワード。写真または映像を使って幅広い表現活動を行っているアーティストを対象にポートフォリオレビューを行い、公開審査形式で、その年のグランプリを決める。
審査を担当したのは、GOLIGA代表のIvan Vartanianさん、美術手帖編集長の岩渕貞哉さん、武蔵野美術大学教授で写真家の山崎博さん、アートプロデューサーの山口裕美さん、同ギャラリーの小松整司さん。グランプリには、生まれ育った街への複雑な感情を基に1年間毎日、身の周りを撮り続けた田畑信之さんの作品が選ばれた。
「3年前を迎えたEMON AWARDは、100人以上の応募があった。(応募者に)アマチュアは少なく、アート志向のスタイルを持った人が多い」と話す小松さん。グランプリに選ばれた田畑さんの作品は、「20年以上前に制作された白黒写真(『光景』ふたつの序)の完成度が素晴らしく、力のある作家であることと、プレゼンテーテョンにおけるギャラリーでの展示風景のアイデアなど、総合的に評価した」とも。
グランプリ作品のほか、準グランプリの佐藤華連さん、各審査員賞に選ばれた飯島モトハルさん、白倉利恵さん、矢内美春さんの作品も展示する。
営業時間は11時~19時(土曜は18時まで)。入場無料。日曜・祝日定休。初日18時からオープニングレセプションを予定する。4月11日まで。