六本木のAXISビル（港区六本木5）に3月15日、写真を多角的に楽しむ総合スペース「IMA CONCEPT STORE」がオープンする。経営はアマナホールディングス（品川区）。

　店舗面積は500平方メートルで、「IMA gallery」「IMA books」「IMA cafe」の3つの空間で構成。写真に特化した商業空間としては都内最大面積で、空間プロデュースをJTQ、設計・デザインを彫刻家の名和晃平さんが主宰するSANDWICH、グラフィックデザインをBrown:Designが担当した。

　2012年8月、「写真をゆっくり読む」をコンセプトにした雑誌「IMA」創刊以来、写真展・写真集の検索サイト「IMA ONLINE」の開設、写真関連イベントの企画・運営、若手写真家の育成などを通じて、写真を見る・読む・買う・飾る・学ぶ・体験するなどの楽しみ方を提案してきた「IMAメディアプロジェクト」。同スペースは、「アート写真のある暮らしをもっと身近に、そして気軽に楽しむことができるリアルな環境づくり」を目指し開く。

　「IMA gallery」では、アート写真を販売するほか、若手作家や海外写真家によるグループ展やテーマ展など、写真をカジュアルに楽しむ企画をプロデュース。レクチャー、ワークショップ、トークなどのイベントを連日開催し、多角的に写真を楽しみ、学ぶ機会を提供する。「IMA books」では、国内流通の少ない海外レーベルや希少写真集を含め、約2000タイトルをラインアップ。雑誌「IMA」と連動した企画なども展開する。

　併設の「IMA cafe」は、豆の仕入れから焙煎（ばいせん）まで、全てを自社で手掛けるOBSCURA COFFEE ROASTERSが監修。世界中から厳選した豆を使ったコーヒーを提供するという。

　オープン当日から、IMA galleryでは第1弾企画として新進写真家12人をフィーチャーした展覧会「Photography Now!」を開催。オープン記念イベントとして、写真家の石内都さんと「UNDERCOVER」デザイナーの高橋盾さんによる「衣服を通して見えるもの（仮）」をテーマにしたトークショーなども予定する。

　営業時間は11時～22時。