西麻布の「ギャラリーMITATE」と「ギャラリー ル・ベイン」で7月1日、人形作家・粟辻早重さんの人形展「ふとっちょさん」が始まった。
大阪生まれの人形作家・粟辻さん。太めの女性たちをモチーフに表現した作品はCMにも起用され、常に新しいことに興味を持ち続けるアーティストとしてのアンテナは、食や暮らし全般に及ぶ。世界中のやかんのコレクションでも知られ、2013年には「やかん展」を開催。夫はテキスタイルデザイナーの故・粟辻博さん。
テキスタイルデザイナーとしてスタートした粟辻さん。半世紀前、娘の抱き人形として制作した人形をきっかけに、「原始的な神秘性を秘めた人形」や「生命力あふれる力強い人形」として次々と作品を制作。「ふとっちょさん」として展覧会やCMで発表され続けた。同展では、「あの人形たちにもう一度出合いたい」という人々のため、まだ出合ったことのない人々にも「ぜひに」と願い、大切に保存されていた250余体の人形を展示する。新作の「おっぱいポットカバー」をはじめ、新刊の書籍の展示販売、アーカイブ展示作品の一部も販売する。
今月11日には会場で粟辻さんのトークイベント「人形と私」を予定する。定員は20人で、予約先着順。参加無料。
開催時間は11時~19時(最終日は16時まで)。月曜閉廊。入場無料。20日まで。4日19時~21時はパーティーを予定する。