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ミッドタウンで「フランク・ゲーリー」展 建築家・田根剛さんが構成

展示の様子

展示の様子

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 東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT(港区赤坂9、TEL 03-3475-2121)で現在、「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」が開催されている。

フランク・ゲーリーさん

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 フランク・ゲーリーさんは1929年生まれ、1950年代からロサンゼルスを拠点に建築家として活躍し、スペイン・ビルバオのグッゲンハイム美術館、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートオールなどを設計、アーノルド・W・ブルンナー記念建築賞、高円宮殿下記念世界文化賞なども受賞している。

 同展は建築家の田根剛さんをディレクターに迎えて構成、同美術館アソシエイトディレクターの川上典李子さんは「若手建築家の田根さんと建築界の巨匠ゲーリーさんとの対話のような展示」と話す。

 エントランスには、ゲーリーさんの代表作を壁面に投影し建築を体験できる映像作品「ゲーリーのマスターピース」を展示。第1室は、田根さんが「偉大な建築家と同時に今を生きる一人の人」と表現するゲーリーさんの自宅模型や私物、アイデアのもととなるオブジェなどを展示する「ゲーリー・ルーム」で構成する。

 メーンの第2室は、6つのプロジェクトについてアイデアが形になっていく過程をスケッチや模型、写真で表現した「アイデアの進展」と、建築に用いられている技術を実際の素材や写真映像で表現した「アイデアの実現」で構成。田根さんは「ゲーリーは二次元の図面に限界を感じ、模型をデジタルの三次元モデルにしてそのまま建築する設計技術『ゲーリー・テクノロジー』を考案した。これはこれらかの建築業界を大きく変えていくもの」と説明する。

 展覧会の開催に合わせて来日したゲーリーさんは「私は日本が大好きで、雅楽の演奏もやる。戦後のアメリカの木造建築は日本の影響を受けていて、私の初期の作品にも日本風と感じられるものもあると思う。日本からはいろいろなことを学ばせてもらった。そのような伝統を参照しながら、新しく、人間味が感じられるものを作ろうと考えてきた」と話した。

 開館時間は10時~19時。火曜休館。入場料は一般=1,100円など。来年2月7日まで。

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