東京ミッドタウンガーデンテラス(港区赤坂9)4階のボタニカで12月22日から、大阪市のレストラン「ラ・フェット ひらまつ」にいる相手とまるで一つの空間にいるかのようなディナーが体験できる「SYNC DINNER 特別コース」が提供される。主催はKDDI(千代田区)とひらまつ(渋谷区)。
特殊なモニターの上部にグラスの動きを感知するセンサー、モニター全面のカメラにはモーションセンサーや風圧検知センサーを備えた装置を使って行う企画で、昨年12月24日にKDDIが体験イベントとして初めて行った。参加者は、大阪と東京の会場でそれぞれスクリーンに向かって食事をしながら、会話をしたり、グラスを合わせて乾杯したり、息を吹き掛けてスクリーンの向こう側のケーキに立てられたろうそくの灯を消すなどの体験が可能。
同社は、規模を拡大して開催するにあたり、レストランでも提供できるよう装置をコンパクトなものにし、ひらまつの協力を得てレストランでの開催を実現した。12月1日に行われた体験イベントで、同社コミュニケーション本部宣伝部担当部長の塚本陽一さんは「今すぐサービス化する可能性は少ないが、通信技術を活用した新しい顧客サービスが今後次々と開発されることは間違いない。通信や技術というそのままでは人の心があまり通っていないものに、人の心を揺さぶるようなことを付け加えていけたら」と話した。
当日提供されるコース料理は、「ラ・フェット ひらまつ」の長谷川幸太郎総料理長が監修。長谷川さんは「全体のコンセプトワードの『遠距離』『新幹線』『つながっている』『同じ瞬間を感じる驚きや喜び』などを具現化することを目指した。将来的に進化の可能性があるプロジェクトだと思うので、よりお客さまに喜んでいただけるようなアイデアを出していきたい」と話した。
開催は12月22日~25日の各日17時30分~19時30分と20時30分~22時30分。参加者は30分前までにそれぞれの会場に集合する。料金は1人8,000円。各回1組限定で、応募多数の場合は抽選。応募は同イベントのホームページから。今月9日締め切り。