飯倉交差点近くに12月7日、1階をカフェレストラン・ラウンジ、2階から10階までをオフィス、東京タワーを見上げるルーフトップ「Under The Tower」から成る「THE WORKERS & CO」(港区東麻布1)がオープンした。
「コア&シェル・リーシングシステム」を採用したオフィス(例)
築50年、地上10階建て地下1階付の1棟(延床面積2,039.3平方メートル)をリノベーション。トータルディレクションをトランジットグループのリアルゲイト(港区)、共用部などのメーンプロデュースをトランジットジェネラルオフィス(同)が手掛け、施設全体のエクステリア・インテリアデザインは、さまざまなショップデザインを手掛けるLINE-INC(目黒区)が行った。
米国では一般的な貸し方である「コア&シェル・リーシングシステム」を採用。日本のオフィスでは「原状回復の問題があり、あまり普及していない」というが、感度の高い多くの企業は同方式を好む傾向があり、クォータースケルトン(塗装・エアコン・ライティングレール・ネット配管など最低限のインフラを設置した仕上げ)で引き渡しを行い、一定の条件をクリアすることで、原状回復義務が免除される。コストダウンのほか、廃棄物削減や工期短縮などのメリットが生まれ、より自由度の高いオリジナリティーあふれるオフィス作りが実現するという。
現在オフィス部分の8割が決定。テレビ局が近いため、映像関係のオフィスや、化粧品関係のオフィスの入居が決まっているという。ルーフトップにはバーカウンターを完備。打ち合わせなどに利用できるラウンジやミーティングルーム、シャワーブースなど、ビジネスシーンをサポートするパブリックスペースも充実させ、施設名の通り、「仲間(CO.)をつくれる環境を備えた」。
来年3月には、1階にZero Waste Townとして有名な徳島・上勝町のマイクロ・ブリュワリー「RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store」が東京初進出を予定。「RISE & WIN BREWING Co. KAMIKATZ TAPROOM」として、クラフトビールと徳島の地鶏「阿波尾鶏」を骨付きのまま香ばしく焼いたBBQ料理をメーンに掲げ、ワンプレートのカフェスタイルメニューや、テークアウトできるプルドポークバーガーなどのワンハンドアイテム、スペシャリティコーヒーなども提供するという。
リアルゲイトは、シェアオフィスのリーディングカンパニーとして、港区・渋谷区を中心に、クリエーター層に支持されるシェアオフィス計19棟を運営。競争力の低下した中小・築古ビルをシェアオフィスへ企画改修し、高稼働・高収益物件へ再生している。