六本木のAXISギャラリー(港区六本木5、TEL 03-5575-8655)で12月12日から、E&Y(目黒区)が「evergreen」と題する展覧会を行う。
edition HORIZONTAL multiple collection line 2015「pied piper」(スズキユウリさん)
E&Yは、東京を拠点に家具やオブジェクトの編集と開発、製作・販売を行うファーニチャーレーベル(エディターがデザイナーと組んでエディションを行い、オリジナルの家具を製作・販売する会社のこと)で、今年30周年を迎えた。デザインリソースは、トム・ディクソンやマイケル・ヤング、リチャード・ハッテンをはじめ、常に時代をリードする世界中のデザイナーからによるもので、ミラノやロンドン、東京などの国内外で新作を発表し、現コレクションは50作品以上になる。そのほか、デザイナーやアーティスト、建築家とともに、プロジェクトのためのアーティスト作品やオリジナルプロダクトの開発も行う。作品の一部はMoMAやロンドンデザインミュージアム、パリ装飾芸術美術館、スウェーデン国立美術館などに収蔵されている。
同展では、現コレクションの中から代表作の展示や映像をはじめ、ファーニチャーラインの新作と、2010年に新たなコレクションとしてスタートした「edition HORIZONTAL multiple collection line」の新作を発表する。「multiple(マルチプル)とは、作品であり、何かであるということ。人が手にすることで意味と価値が備わり、さらには精神的な部分を埋める。新コレクションラインはデザイナーや作家の要素を純度高く抽出した。そこには彼らのメッセージとともに多くの余白がある」と同社代表の松澤剛さん。
参加デザイナー・アーティストは、マックス・ラムさん、ニナ・トルスタープさん&ジャック・ママさん、フェイ・トゥーグッドさん(以上、英国)、中坊壮介さん、尾原史和さん、白木麻子さん、スズキユウリさん(以上、日本)。
「これまでに、エネルギーを持った世界中のデザイナーたちと『作品』を発表してきた。われわれE&Yはやはりインディペンデントであると思う。それは過去を気にしないということでもある。デザイナーの試みが今後も継続されていくことを祈念する」と松澤さん。
12月20日(16時~18時)は、「SHOWCASE」や「DESIGNTIDE TOKYO」をプロデュースしてきた同社代表の松澤さんをはじめとするスピーカーとともに、これからのデザインについて考える参加型のトークイベントを予定する。
開催時間は11時~19時(レセプションは11日18時~)。入場無料。今月20日まで。