出発は都営大江戸線赤羽橋駅。赤羽橋口を出ると通りの向こうには芝公園、この渡ってすぐのスペースが絶好のお花見スポットです。
ここは、東京タワーを背景に桜が眺められるスポット、例年たくさんの花見客が訪れ、ブルーシートをひいて大勢で盛り上がっている団体もたくさんいます。特にライトアップはされていませんが、街灯があるので夜桜見物も可能、臨時のトイレとゴミ箱も設置されているので仲間と花見をするには絶好のスポットです。ただし有名なスポットなので場所取りは熾烈、いい場所が取れたらラッキーなので、思う存分楽しみましょう。
花見散歩は、ここから歩いて麻布十番方面に向かいます。麻布十番駅の手前、通り沿いの街路樹の桜もほぼ満開でした。首都高速一の橋ジャンクションの下にある一の橋公園は例年ですと夜もライトアップされるお花見の穴場スポットなのですが、今年は古川地下調整池の工事のため公園に入ることができません。桜は通りからちらりと見えます。
残念ですが、そのまま首都高速2>号線に沿って古川橋方面に少し歩きましょう。すると新広尾公園があります。小さな細長い公園ですが、公園の両側には桜が植わっていて、ベンチもあるので、座ってゆっくりと花を眺めることができます。首都高速とマンションに挟まれていてあまり日当たりが良くないので、まだ咲きそろっていない感じでした、他より少し遅目に見頃が来るかもしれません。
ここからもう少し古川橋方面に進み、二の橋の交差点の1本手前の道で右折してしばらく行くと、麻布の地名の由来になったとも言われる麻布山善福寺があります。
この境内の桜はほんとうに見事。ベンチなどは無いので、境内に少しお邪魔して見上げることしかできませんが、つい見入って長居をしてしまいそうになる見事さです。ただし、開門時間が7時30分~17時なので、昼間のうちに見に行きましょう。
お寺を出てすぐ右の細い道を通っていくと仙台坂に出るので、この坂を登って行きます。ここでもところどころで桜を見ることができます。そして坂を上りきると有栖川記念公園に隣接する麻布運動場の野球場にぶつかります。この野球場の3塁側の歩道を進むとその先にテニスコートがあります。この野球場とテニスコートの間の通路が隠れた名所。桜のトンネルになっていてゆっくり歩きながら上から迫る桜を眺めることができます。桜の散り際にはすごい桜吹雪が見れるんでしょうね!
テニスコートからさらに広尾方面に下って行くと有栖川記念公園に入り、都立中央図書館があります。この脇の広場はお花見ができるスペースになっています。臨時のゴミ箱なども設置されていますので、ブルーシートをひいての大人数でのお花見も可能です。そこから下った広場には公園の由来となった有栖川親王の銅像があり、その脇にも桜が植わっていますが、まだ咲き始めたばかり、見ごろはもう少し先のようです。
ここから今度は六本木へ向かいます。テレ朝通りに出て六本木方面に向かうと、公園の隣には愛育病院があります。この病院の前の桜も見事です。さらにテレ朝通り沿いを歩くと、麻布税務署や専称寺などちらちらと桜スポットがあります。それらを通り過ぎたら、六本木ヒルズの手前で六本木高校の方へ曲がりましょう。するとすぐにさくら坂に出ます。ここは六本木ヒルズと共に誕生した桜並木でまだ木が若いですが、道路の両側の街路樹が桜になっていて見応えがあります。
これを下りきったら六本木ヒルズに入って毛利庭園へ。夜もライトアップされているので、ベンチは大人気、アリーナからも眺めることができます。この毛利庭園では北側の遊歩道が桜の真下を歩く道で、桜越しに東京タワーを眺めることもできるスポットです。
最後は東京ミッドタウンへ向かいますが、六本木交差点を曲がったら東京ミッドタウンの手前で右に曲がり、港区立檜町公園に向かうのがオススメです。この公園はミッドタウンの芝生広場と繋がる公園ですが、芝生広場の反対側の道路沿いに桜が並んでいるので、そちらから入って桜を眺めながら池の回りを散歩してみましょう。
池を抜けたらさらに右へ下りて公園の外へ。公園の外側の坂道にも見事な桜並木があります。向かいのマンションのベランダからは年に一度の絶景が見えるんでしょうね。
公園に戻ってミッドタウンの芝生広場に向かいます。芝生広場から国立新美術館方面に向かう緩やかな坂道がさくら通り。その名の通り両側に桜並木のあるとおりです。公園側では現在「Sakura Sparkle Lounge」を展開中。夜はライトアップされる桜を眺めながらスパークリングワインを傾ける人たちでにぎわいます。このさくら通りのベストスポットはミッドタウンの建物に渡る渡り廊下の上、弧を描く道路沿いに並ぶ桜を上から眺めることができます。
この坂を上りきったら最後は新国立美術館へ。お隣の政策研究大学院大学の桜越しに六本木ヒルズを眺められるお花見スポットです。美術館の開館時間しか入ることができませんので、ご注意ください。
あとは美術館でセザンヌ展を見るもよし、もう少し足を伸ばして青山墓地の桜を眺めるもよし。年に一度のお花見シーズンですから、めいっぱい楽しみましょう!