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エリア特集2014-04-11

編集長のミラノサローネレポート-「Salone in Roppongi」に向けて vol.2 燕三条/Rocca

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昨年秋、東京ミッドタウンで六本木経済新聞などが開催した「Salone in Roppongi」。今年の秋開催予定の第2回に向け、本紙編集長が4月8日にスタートしたミラノサローネを訪れた。「こんな作品が六本木に来てほしい!」をキーワードに見た、ミラノサローネとミラノの街の様子を紹介する。

2日目は、新潟県燕三条地域の「工場の祭典」とカードゲーム「Rocca」、どちらも日本が世界に発信するプロダクトデザインだ。

2014年4月9日

トリエンナーレ美術館から公園を抜けて歩くこと約10分のところに位置するミラノ市が保有する元機関車工場跡の施設「La Fabbrica del Vapore」(ファブリカ・デル・ヴァポーレ)。普段は様々な非営利団体の活動拠点となっており、ミラノサローネ期間中は中庭やそれを囲む倉庫を改造した建物が広大な展示場となり地元のミラノの人でにぎわっている。

この中で開催されている「“Tsubame-Sanjyo Factory Festival”exhibition」は、金属加工の一大産地として有名な新潟県燕三条地域とこの地に工場を構える企業の技術力の高さを世界に向けて発信している。

昨年10月、methodの総合監修により新潟県燕三条地域で開催された「燕三条 工場の祭典」には54の企業が参加。普段は閉ざされた空間である工場を開放し、ものづくりの現場を気軽に見られるようにした上で、実際に体験できる様々なワークショップも開催、約1万人の人々が訪れた。

このイベントが評価され、「Milano Makers」が主催する「SHARING DESIGN」へ招待されることとなった。今回ミラノにやってきたのは、鍛冶職人が鋼付から仕上げまで全行程をたった一人で行う今井ノミ製作所や、1816年創業で2010年には5代目である玉川宣夫さんが重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された鎚起銅器の玉川堂、近年ではそのデザインの高さから国内外でデザイン賞を受賞しているニッパー型爪切りの諏訪田製作所など13の企業だ。

展示では実際のプロダクトを手にとり感じることができるようになっており、世界に向けて発信するだけでなく、日本人にとっても改めてものづくりの底力を感じられる内容となっている。

世界中から感度の高い作品が集まる「Spazio Rossana Orlandi(スパッツィオ・ロッサーナ・オルランディ)」は、オーナーの名前がそのまま場所の名前となっており、彼女の審美眼から構成されたプロダクトや空間は訪れる多くの人々を魅了し、ミラノ名物ともなっている。その中庭を中心とした建物の1階は細かい小部屋で区切られており、様々なアーティストやメーカーが展示を行っている。

カードゲーム「Rocca(ロッカ)」は、ゲームデザイナーのトゥルーリ・オカモチェクさんとグラフィックデザイナーの柿木原政広さんが開発した六角形のカードゲームで、ゲームが進行していくと、テーブル上のカードが視覚効果で立体的な絵に見てくるという特徴を持つものだ。

オルランディへの初出展は2012年で、その際には舞妓さんがお座敷でカードゲームをする映像とともに着物を着用したスタッフがプレゼンテーションを行い話題となった。その後ロッカはオルランディで実際に商品として取扱われるようになり、今回2回目の出展となった。

「テーブルプロジェクション」を使用した今回の展示では、ロッカをプレイしているリアルな映像やロッカの世界観をかたちにした映像を投影したテーブル上で実際にカードゲームを体験することができ、日本で生まれたひとつのゲームがコミュニケーションツールとなり、各国の人々を繋げている。

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