東京ミッドタウン(港区赤坂9)の芝生広場で9月19日・20日の2日間、「東京ミッドタウン能狂言」が開催される。
同イベントでは、芝生広場に5間四方(1間=1.8メートル)の特設舞台を設け、能狂言を演じる。上演プログラムは2日間合わせて6演目で、茂山正邦さん・茂山茂さんらによる大蔵流狂言「三番三(さんばそう)」で開幕する。このほか、野村萬斎さん・石田幸雄さんらによるカタツムリを題材にした和泉流狂言「蝸牛(かぎゅう)」、観世銕之丞さん・宝生欣哉さん・山本順之さんらによる観世流能「葵上 古式(あおいのうえ こしき)」などが披露される。
同イベント企画制作会社の担当者によると、「三番三」は五穀豊穣を願う祝言の演目として、能楽界でもとくに神聖視されているという。また、「葵上」は源氏物語における六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の女の心情を映し出し、今回「古式」として通常では見られない特別な演出を行うという。
東京ミッドタウンでの開催について同担当者は「話題のスポットで、若い方々も多い。現代に生きる芸能として能楽を楽しんでほしい」と話しており、今後、定期的に開催していく予定。
両日ともに開場=18時、開演=19時。料金は前売りでS席=6,000円、A席=5,000円(全席指定。当日券は500円増し)。雨天中止。