今年1月、港区六本木に開館した国立新美術館(六本木7)の展覧会入場者数が300万人を突破した。
同館ではこれまでに、「20世紀美術探検-アーティストたちの三つの冒険物語-」(89,475人)、「文化庁メディア芸術祭10周年企画展『日本の表現力』」(52,093人)、「黒川紀章展」(166,793人)、「異邦人たちのパリ1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」(315,266人)、「大回顧展モネ-印象派の巨匠、その遺産」(704,420人)、「スキン+ボーンズ―1980年代以降の建築とファッション」(60,056人)、「日展100年」(135,486人)、「安齊重男の『私・写・録(パーソナル・フォト・アーカイブス)』1970-2006」(15,895人、カッコ内は入場者数)などの企画展が開催されてきた。4月から行われている公募展でも延べ100万人を超える入場者数を記録している。
現在は「フェルメール『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」(12月17日まで)が開催中で、12月14日現在で460,442人の入場者数を記録。同館は年間入場者数を150万人と予想していたが、同館広報担当者は「モネやフェルメールなど、話題性の高い大型展が入場者数を牽引した。予想以上の伸びを記録しており、大変ありがたく思っている」と話す。
同館は、今年10月に亡くなった建築家の黒川紀章さんが設計を担当し、波打つガラスの壁面が特徴。館内には「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」などのレストランや、ミュージアムショップ「スーベニア フロム トーキョー」など美術以外にも楽しむことができる施設を設ける。来年の計画について同担当者は「横山大観やモディリアーニのほか、オリンピックの開催にあわせて中国現代美術展を計画している。当館のテーマは『広く開かれた美術館』。今後もいろんな方々に来館いただきたい」と話している。