国立新美術館(港区六本木7)で1月23日より、近代日本画の巨匠・横山大観の大規模な展覧会「没後50年 横山大観-新たなる伝説へ」が開催される。
横山大観は1868年、水戸生まれ。東京美術学校(現在の東京藝術大学)で岡倉天心らに学んだ。日本画の近代化を志し、「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる実験的な手法に挑戦するなどの試みも行う。1937年には文化勲章を受章した。
同展は没後50年(1958年没)の節目に開催するもので、大観の代表作を集める。出品作は、全長約40メートルにおよぶ巻物の大作「生々流転」(1923年)の全巻のほか、幼児を描いた「無我」(1897年)、「夜桜」(1929年)、「紅葉」(1931年)など華やかな色彩が特徴の屏風絵など。また、大観が1904年に渡米した頃に描いたボストン美術館所蔵の「帰牧図」「金魚図」「月夜の波図」「海図」の4点を展示するほか、大観との比較として尾形光琳の「槇楓図屏風」(18世紀)の展示を予定する(会期中展示替えあり)。
観覧料は当日一般1,400円ほか。開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。火曜休館。3月3日まで。