アートユニット「明和電機」が「ノック!」の魅力を紹介

写真=「ノックミュージックプログラム」の一部

写真=「ノックミュージックプログラム」の一部

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 青い作業着をまとい、自作の楽器でパフォーマンスを行うアートユニット「明和電機」の個展「ノック!ミュージックの世界展」が、港区・西麻布の「ギャラリー ル・ベイン」(西麻布3、TEL 03-3479-3842)で開催されている。

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 明和電機は1993年に結成された土佐信道さんによるアートユニット。作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼ぶなど、古き日本の中小企業をイメージさせるスタイルで活動を行っている。

 同展は、明和電機が開発する「ノック!」と呼ばれる技術に焦点を当てたもの。「ノック!」は電気の力でものを叩いて音を出す技術で、ビートを刻む「ノッカー」と呼ばれる装置で表現されている。

 土佐さんは、自身が経験してきた「打楽器の生音の迫力」と「電子楽器の持つ理性的な音楽の楽しさ」をもとに、生音の迫力をコンピュターを使って表現できないかと考えノッカーの制作に至ったという。

 会場中央には、「ノック!」な音楽を体験できる様々な自作楽器を組み合わせた作品「ノックミュージックプログラム」が展示される。鑑賞者が実際に音を出して楽しみながら、原始時代(打楽器)からコンピューター時代(2進数)へのテクノロジーの進化とデジタル技術を、楽器体験を通して学べる作品となる。このほか、オリジナルの電動楽器「TSUKUBAシリーズ」やぜんまい式のおもちゃ「ノックマン」なども展示される。

 展示の見所として土佐さんは「デジタルの体感」と「生の楽器の面白さ」を挙げており、ブラックボックス化されて仕組みがわかりにくくなった情報機器の仕組みを体感すると同時に、「ものの持つ音の魅力を感じてほしい」と話している。

 開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。月曜休。1月20日まで。

ギャラリー ル・ベイン

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