サントリー美術館(港区赤坂9)で1月26日より、開館記念特別展「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」が開催される。
同展は、画家のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの油彩画、素描、ポスター、版画を中心に、19世紀末の大衆文化を伝える関連資料など約250点を展示するもの。仏・パリのオルセー美術館が所蔵する日本初公開の作品も含まれる。ロートレックは1864年、南仏・アルビ生まれ。「ムーラン・ルージュ」をはじめとするダンス・ホールや劇場、カフェ・コンセールやキャバレーなどの娯楽施設に通い、芸人たちや娼婦などの姿を描いた作品で知られる。1901年没。
日本初公開となるのは「女道化師シャ=ユ=カオ」や「黒いボアの女」などで、オルセー美術館のロートレックコレクションから油彩画7点と素描16点が出品される。また、「美しき時代=ベル・エポック」と呼ばれる19世紀末のパリの様子を描いた作品や関連資料のほか、挿絵画家として活躍した頃の版画やポスター、雑誌の挿絵なども展示する。
入館料は当日一般1,300円ほか。開館時間は日曜・月曜・祝日=10時~18時(2月10日は20時まで)、水曜~土曜=10時~20時。火曜休館。3月9日まで。2月9日には共立女子大学の鹿島茂教授による講演会「ロートレックと都市生活」も開催される。聴講料は2,000円で、受け付け締切は1月28日。定員100人。