仏アール・ヌーボー芸術家ガレと「ジャポニスム」を巡る企画展

写真=展示風景

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 サントリー美術館(港区赤坂9、TEL 03-3479-8600)で3月20日より、フランスのアール・ヌーボーを代表する芸術家エミール・ガレを特集した展覧会「ガレとジャポニスム」が開催されている。

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 ガレは1846年フランス・ナンシー生まれ。父親はガラス器・陶器の製造販売業を営んでいた。1867年の「パリ万博」に訪れた際に日本美術と出会ったといわれ、「ジャポニスム」を代表する芸術家として絵画、彫刻、陶磁器、ガラスなど幅広い分野で活躍した。

 同展は、ガレの作品を年代別に追いながら、ガレの中の「ジャポニスム」の変遷を紹介する企画。ガレやそのほかの作品を約140件集める。会場構成と展覧会関連のグラフィックは、アートディレクターの葛西薫さんが監修した。

 初期のガレ作品には、江戸時代の画家・葛飾北斎による「北斎漫画」から鯉やカエルなどのモチーフを借用した花器「鯉」(1878年)や鉢「蓮に蛙」(1880~1884年頃)など、日本美術のモチーフをそのまま使用した作品が多い。展覧会では、ガレが年を重ねるごとに日本美術のエッセンスを取り入れながら西洋美術との融合による独自の作風を展開していく様子を紹介する。

 開催時間は日曜・月曜・祝日=10時~18時、水曜~土曜=10時~20時(4月28日、5月3日・4日・5日は20時まで、最終入館は閉館30分前まで)。火曜、4月30日、5月7日休館(4月29日、5月6日は開館)。入館料は当日一般1,300円ほか。5月11日まで。同展は5月22日より、大阪のサントリーミュージアム天保山(大阪市)に巡回する。

 サントリー美術館は昨年3月30日、東京ミッドタウンの開業に合わせて赤坂見附から移転オープンした。「生活の中の美」をコンセプトに、これまでロートレック、「鳥獣戯画」、屏風などの企画展を開催している。

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