日本では初の本格的なタイ映画祭となる「タイ式シネマ☆パラダイス」が5月31日より、シネマート六本木(港区六本木3、TEL 03-5413-7711)で開催される。
映画祭では、国内初公開作、特別上映を含むタイ映画17作品を上映する。開催の経緯について配給元のエスピーオー(六本木3)宣伝担当者は「浅野忠信さん主演のタイ映画『インビジブル・ウェーブ』の当館での上映をきっかけに、タイ映画がアクション、ラブコメ、時代劇、アート系と非常に幅広く、また個性的な作品もたくさんあることを知り、『韓流シネマフェスティバル』に次ぐ映画祭ができるのではないかと考えた」と話す。
上映作品は、タイの王族出身のチャートリーチャルーム・ユコーン殿下が監督を務めた歴史大作「キング・ナレスワン 序章~アユタヤの若き英雄誕生~」、「キング・ナレスワン ~アユタヤの勝利と栄光~」、タイ版「アメリ」ともいえるようなカラフルでポップな映像世界が特徴的な「シチズン・ドッグ」、東京国際映画祭で上映されたことから日本でも話題となった人気漫画が原作のコメディ「ヌーヒン バンコクへ行く」、タイを代表する人気俳優アナンダ・エヴァリンハムさんが主演するラブストーリー「ミー・マイセルフ 私の彼の秘密」、記憶を失ったスターとパパラッチの女性の恋を描き、実際のタイの国民的スターが主演している「メモリー ~君といた場所~」、アクション映画「アルティメット・エージェント」、サイコ・ホラー作品「セルラー・シンドローム」の8作品。
特別上映作品として、カンヌ映画祭で審査員賞を受賞するなど国際的に活躍するアピチャッポン・ウィーラセタクン監督による5作品のほか、マンガ家、ミュージシャンとしてバンコクのポップカルチャーシーンで活躍し、日本では吉本ばななさんの著作の装丁画などで知られるウィスット・ポンニミットさんの短編アニメ2作品、タイ北部山岳民族の村の小さな寄宿学校の一年を追ったドキュメンタリー映画「デック 子どもたちは海を見る」を上映する。
料金は当日一般1,800円(特別上映作品は1,300円)ほか。7月11日まで。関連イベントでは、出演者が登壇する初日舞台挨拶を行うほか、タイ映画監督や東京都現代美術館(江東区)キュレーターの長谷川祐子さんなどを迎えたゲストトーク、ウィスット・ポンニミットさんのライブイベントなど複数のイベントを予定する。また初日の15時より、同館1階ロビーでタイ料理とタイビールを無料で提供する予定(無くなり次第終了)。
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