日本サムスン(港区六本木3)は6月18日、液晶ポスター制作・表示システム「ハルヱとケイジ」を発売すると発表した。
「ハルヱとケイジ」は液晶ディスプレーを活用した表示システムで、屋外や店頭、交通機関などで電子的な表示機器による情報発信をするメディア「デジタルサイネージ」に分類されるもの。32型液晶ディスプレーに、自立スタンドやコンテンツ編集用の専用ソフトなどをセットにしたオールインワン設計で、販売価格は198,000円(想定店頭販売価格)。従来の市場価格帯は「ハードで40万円~50万円、ソフトで10万円~20万円」(同社)と高く、オールインワン設計で手ごろな価格に抑えた点が特徴。
専用ソフトには、デザイン用のテンプレート(ひな形)が用意されており、手持ちの静止画や動画などを組み合わせて、手軽にコンテンツを作成できる。掲出期間や時間帯を細かく設定するスケジュール機能も備える。作成したコンテンツはUSBメモリにコピーし、本体に挿して再生する。本体にはステレオスピーカーが内蔵され、音声の再生も可能。本体重量は16.4キログラムで「1人で組み立て、設営することが可能」(同)という。商品名は「貼る絵」と「掲示」から。
2008年7月中旬からはビックカメラ有楽町店とソフマップ秋葉原本館で先行展示を行う。同社は病院や大学、金融機関などへの大型液晶ディスプレーの納入実績を持つが、「世界の市場規模と比較すると日本の市場規模は7%程度。とくに大手に集中しており、中小規模の業者への導入が極小」としており、販売価格を抑え、ビックカメラやソフマップなどの量販店へも販売チャネルを拡大することで、個人事業者なども顧客に取り込み、市場の裾野を拡げる考え。6月20日より予約受注を開始し、7月末から出荷を開始する。レンタルサービスも行い、価格は5日間で12,000円から。
同日開かれた記者会見で、ゲストスピーカーとして出席したデジタルメディアコンサルタントの江口靖二さん(デジタルサイネージコンソーシアム事務局長、慶應義塾大学DMC機構研究員)は、「デジタルサイネージは渋谷の『Q'S EYE』や、JR山手線の『トレインチャンネル』などが成功事例として知られる。ロケーションにひもづくことから、ターゲットの『時間と場所』を特定できる唯一のメディアという特徴を持つが、技術的標準やテレビの視聴率のような広告取引指標などの整備をはじめ、媒体独自の演出や効果的な手法などを検証していく必要がある」と話した。デジタルサイネージコンソーシアムは2007年6月設立。日本サムスンなどのハードウエアメーカーやシステム会社、広告代理店など73社が会員となり、活動している。
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