美濃焼「幸兵衛窯」の若手陶芸家が都内初個展-内田繁さんなど茶わんに名付け

写真=インテリアデザイナーの内田繁さんが名付けしたさび黒茶わん「麻布(あざぶ)」

写真=インテリアデザイナーの内田繁さんが名付けしたさび黒茶わん「麻布(あざぶ)」

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 若手陶芸家、加藤亮太郎さんの都内初個展「ちやわんに名つけ候」が9月2日より、港区・西麻布の「ギャラリー MITATE」(西麻布3、TEL 03-3479-3842)で開催されている。

編集工学研究所所長の松岡正剛さんが名付けした紅志野茶わん「鹿声(ろくせい)」(画像)

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 加藤さんは1974年、人間国宝の故・加藤卓男氏の孫として生まれた。京都市立芸術大学大学院陶磁器専攻修了後、家業となる美濃焼の窯元「幸兵衛窯」に入り、以来個展やグループ展などを通して作品を発表している。

 同展では、さび黒や練上志野、紅志野、織部などの茶わんを中心に展示・販売する。作品にはそれぞれ「銘(名前)」がつけられ、今回加藤さんはインテリアデザイナーの内田繁さん、詩人の高橋睦郎さん、編集工学研究所所長の松岡正剛さん、アートディレクターの松永真さんなど交流のあるクリエーターや文化人に名付けを依頼した。

 同展開催に際し、加藤さんは「茶わんに付けられた銘には、その名付け人の想い、見立て、エピソードがこめられており、その背景には果てしない物語が広がっています」と文章を寄せており、所有者が名を付けることで愛着を持ち、所有者が変わると銘も変わることがあるという。

 さび黒茶わんに「麻布(あざぶ)」と名付けた内田さん、織部茶わんに「樹海」と名付けた松永さんなど、名付けの裏に潜む各人の想いを知ることも鑑賞の楽しみのひとつとなる。

 開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。月曜定休。9月14日まで。

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