中国の現代アート作家アイ・ウェイウェイさん、森美術館で過去最大級の個展

《フォーエバー自転車》2003年 自転車42台 高さ275センチ、直径450センチ ©FAKE Studio

《フォーエバー自転車》2003年 自転車42台 高さ275センチ、直径450センチ ©FAKE Studio

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 森美術館(港区六本木6)で現在、現代中国を代表するクリエーターのアイ・ウェイウェイさんの個展「アイ・ウェイウェイ展-何に因って?」が開催されている。

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 アイ・ウェイウェイさんは、美術、建築、デザイン、出版、展覧会企画などさまざまな分野で活躍する。現代アートの国際展「ドクメンタ12」(2007年、ドイツ)や北京オリンピックスタジアム「鳥の巣」の設計(2008年、北京)でスイスの建築家グループ「ヘルツォーク&ド・ムーロン」とのコラボレーションなどによって国際的に高い評価を得ている。

 同展では新作6点を含め、1990年以降の主要作品26点を紹介する。作品は、立体、写真、ビデオ、インスタレーションなどを「基礎的な形体とボリューム」「構造とクラフトマンシップ」「伝統の革新と継承」という観点から表現したものが中心。1999年以降の建築プロジェクトや出版物、ニューヨーク時代の写真なども展示する。

 急速な経済発展、社会的変革の渦中にある中国で、独自の視点で現代と過去をつなぎ、個人を世界とつなぐアイ・ウェイウェイさんの作品。文化的、歴史的、社会的な因果関係の中で「何が何に因っているのか?」という人間の根源的な問いかけを提示する。サブタイトルの「何に因って?」は、アイ・ウェイウェイさんにとって現代美術への入口となったジャスパー・ジョーンズの同名の作品に由来するという。

 開館時間は10時~22時(火曜は17時まで)。入場料は一般1,500円ほか。11月8日まで。

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