国立新美術館で「光」をテーマにした二人展-絵画展と写真展を連結

野口里佳《飛ぶ夢を見た2 #1》2009年

野口里佳《飛ぶ夢を見た2 #1》2009年

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 国立新美術館(港区六本木7)で現在、絵画・松本陽子さんと写真・野口里佳さんの二人展「光」が開催されている。

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 松本さんは1936(昭和11)年生まれ。1960年ごろから抽象絵画の制作を始め、1960年代末に滞在したアメリカでアクリリック(アクリル絵具)に出会い、新しい絵画の可能性を認識する。1980年代から1990年代にかけて、ピンクを主調とした独自の抽象絵画のスタイルを完成させた。近年では、緑の油彩画連作により新しい境地を開いている。

 野口さんは1971(昭和46)年生まれ。1990年代初めより写真による制作活動を開始する。卓抜なテーマ選択と特有の距離感をたたえた画面は、写真というメディア自体の本質に迫るものとして国際的にも高い評価を受けている。

 手がけるメディアや表現手法、世代も異なる松本さんと野口さんだが、それぞれの作品では「光」が重要なテーマの一つとなっているという共通点を持つ。同展では、松本さんの絵画約50点と野口さんの写真約100点を、それぞれ個展のかたちで展示する。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。火曜休館(9月22日は開館、24日は休館)。一般1,000円ほか。10月19日まで。

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