国立新美術館で「THEハプスブルク」展-ゆかりの画家53人の120点展示

ディエゴ・ベラスケス《白衣の王女マルガリータ・テレサ》1656年頃、油彩、カンヴァス ウィーン美術史美術館蔵 ©Kunsthistorisches Museum,Vienna

ディエゴ・ベラスケス《白衣の王女マルガリータ・テレサ》1656年頃、油彩、カンヴァス ウィーン美術史美術館蔵 ©Kunsthistorisches Museum,Vienna

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 国立新美術館(港区六本木7)で現在、日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国(当時)の国交140年を記念して「THE ハプスブルク」展が開催されている。

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 同展は、ウィーン美術史美術館(オーストリア)とブダペスト国立西洋美術館(ハンガリー)の所蔵品からハプスブルク家ゆかりの名品を選りすぐり、絵画75点に工芸品や武具を加えた約120点を展示。イタリア絵画、オランダ・フランドル絵画、ドイツ絵画、スペイン絵画の傑作から、工芸品や彫刻、武具まで16世紀から18世紀にかけての西洋美術の系譜をたどることができる。

 ハプスブルク家は13世紀に勃興(ぼっこう)し20世紀初頭までヨーロッパに君臨した名門王家。同家の歴代の王たちは優れた審美眼と熱意をもって芸術保護を進め、膨大で質の高いコレクションを形成した。

 会場にはハプスブルク家ゆかりの画家たちのほか、クラナッハ、ラファエッロ、エル・グレコ、ゴヤなどを含む総勢52人の作品を展示。また今回、特別出品される明治天皇からオーストリア・ハンガリー二重帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に贈られた画帖と蒔絵(まきえ)棚は、国交樹立140周年を記念して初めて里帰りするもので、両国との友好の歴史を象徴する貴重な美術品となっている。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。火曜休館(11月3日は開館、翌4日休館)。入館料は一般1,500円ほか。12月14日まで。

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