森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で7月10日より、「地球最古の恐竜展」が開催される。2月23日に発表した。
同展では、南米アルゼンチンで約2億3,000万年前(三畳紀)の地層から発掘された地球最古の恐竜や同時代の生物相を中心に、標本や化石など、日本初公開のものを数多く展示する。
発表当日、監修を務める北海道大学総合博物館准教授・小林快次さんは、スクリーンを使いながら恐竜の魅力などを説明した。
目玉となるのは、地球最古の恐竜の一つで、強力なあごを持つ肉食恐竜フレングエリサウルス。科学的根拠に基づき、骨格だけでなくリアルな肉付きで復元することに成功した。
三畳紀は、ワニの祖先であるクルロタルシ類、ほ乳類の祖先であるキノドン類、そしてフレングエリサウルスの恐竜類が三つどもえで争っていたとされ、その様子は映像などで紹介する予定。発表会では、迫力ある映像の一部も公開された。「NHKスペシャル」の番組スタッフ協力の下、最新CGを駆使し三畳紀の恐竜を再現。恐竜展と連動した関連番組の放送も予定する。
六本木ヒルズで恐竜展を開催するのは今回が初めて。海抜250メートルの展望台からの眺望と恐竜の融合、ナイトミュージアムとして22時まで開館するなど、同会場ならではの特性を生かした運営を行う。
小林さんは「今回展示するものは本当に最新の研究発表。相当リアルに再現されているのでぜひ見てもらいたい」と話す。「大人も楽しめるエンターテインメント性は、従来の恐竜ファンのみならず、ファミリー層からカップルまで、幅広い世代が楽しめる」とも。
開館時間は10時~22時。期間中無休。入館料は、一般=1,500円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=500円。9月26日まで。同展の公式サイトも23日、公開した。