六本木・泉ガーデンで「国際稀覯本フェア」-文化財クラスの品も出品

さまざまな古書や作品の写真が並ぶポスター。

さまざまな古書や作品の写真が並ぶポスター。

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 泉ガーデンギャラリー(港区六本木1)で3月11日~13日、日本唯一の国際的な古書のブックフェア「『2010年国際稀覯本(きこうぼん)フェア』日本の古書 世界の古書」が開催されている。主催はABAJ(日本古書籍商協会)。

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 国内外の古書店(国内22店、海外9店)が一堂に出展する同フェアでは、博物館や美術館の所蔵品クラスの古書や書簡、古美術品など1,500点が集結。展示品は販売も行い、1,000万円以上する品も少なくない。

 今回の注目品としては、小説家・随筆家として知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の自筆書簡(450万円)や、セオドア・ルーズベルト元米国大統領が日露戦争中に知日派の友人に宛てた署名入りの書簡などの未発表書簡(360万円)など。

 そのほか、東京大学が編さんする「大日本古文書」にも未収の「正倉院文書『山辺諸公手実』」(2,000万円)、鎌倉期の公家、世尊寺経期の筆による「続後撰和歌集」(1,800万円)など、文化財レベルの作品も数多く並ぶ。

 古書や書簡のほか、江戸大地震後に民間の地震伝説から生まれたナマズの錦絵・瓦版61点、多くの妖怪が描かれた「百鬼夜行絵巻」など、絵画や絵巻、ピーターラビットの初版本などもあり、古書通ではない人にも楽しめるよう内容になっている。

 開催時間は11時~18時(最終日は11時~15時)。入場無料。

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