東京ミッドタウン・デザインハブ（港区赤坂9）で3月19日、香港で開かれた総合デザインイベントの受賞作品を展示する特別展「bodw, Hong Kong : Window to the World」が始まる。

　香港は、急速に成長する中国市場を背景に、アジア各国や欧米のデザイナーたちの活動拠点となる「クリエーティブ・シティ」として注目されている。2002年のスタートした総合デザインイベント「Business of Design Week（BODW）」（香港デザインセンター主催）は現在、世界で最も影響力のあるデザインイベントの一つと言われ、毎年12月に世界中の企業とデザイナーが参加する国際的な情報交換とビジネスマッチングと場となっている。

　2010年度の香港BODWのパートナー国が日本に決定したことを受け、日本産業デザイン振興会は「BODW 2010 JAPAN 実行委員会」を組織し、日本のデザインとビジネスの可能性を香港から海外へ発信するための活動を展開している。

　同展では、今年12月の香港BODWに向けたプレイベントとして、昨年のBODWで発表された「アジアデザイン賞」受賞作品など約30点を展示し、同イベントのこれまでの成果などを紹介する。

　同施設の広報担当者は、「いまアジアで『デザインの窓口』と呼ばれる香港に移住を計画する若いデザイナーが増えている。今回の特別展で、香港から活発に発信される最新のクリエーティブに触れてほしい」と話す。

　開館時間は11時～19時（3月27日は六本木アートナイトのため22時まで）。入館無料。今月31日まで。