六本木ヒルズ・アリーナ(港区六本木6)で、第60回「社会を明るくする運動」が開催された。同会場での開催は今年で7回目。
「社会を明るくする運動」とは、すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場で地域の力も合わせて、犯罪や非行のない明るい社会を築こうとする全国的な運動。1951(昭和26)年に法務省が主唱して始まり、今年で60回目を迎える。
当日は、同大会名誉顧問谷川和穂氏の言葉で式典が始まり、千葉景子法務大臣、石原慎太郎東京都知事、武井正昭港区推進委員会委員長が出席して記念式典が行なわれ、その後、バトンやチアダンスなどのアトラクションステージや、吹奏楽演奏が行われ、港区の小・中学校や町会、消防団など約500人が六本木ヒルズから麻布十番商店街・新一の橋公園までのパレードに参加した。
イベントに参加した港区在住の2児の母親は「子どもたちが安全に学校へ行ったり、近くの公園で遊んだりするのに、地域のみんなで協力して安全を守り、明るい社会をつくっていくという取り組みはとてもいいと思う。犯罪や非行のない街であってほしい」と願う。
区内で保護士として実際に青少年と向き合うという60代男性は「ちょっとした出来心で犯してしまっただけの青少年が多数。再犯を防止させるため、地域住民の力も合わせて、更正していくまでをしっかり見守りながら指導していきたい」と話す。現在、港区内では約70人の保護士が指導に当たっている。
そのほか、東京都薬物乱用防止推進港区協議会のキャンペーンバスが登場し、薬物乱用についての正しい知識を呼びかけた。