森美術館(港区六本木6、TEL 03-5777-8600)で7月24日、「日本の自然観」をテーマにした「ネイチャー・センス展:吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆」が始まった。
同展は、都市化・近代化の進んだ現代生活において、自然を知覚する潜在的な力(ネイチャー・センス)や日本の自然観について考え、それが現代の美術やデザインにどのように生かされているのかを問いかけるもの。
参加するアーティスト、デザイナーは吉岡徳仁さん、篠田太郎さん、栗林隆さん。雪・光・水・大地といった自然現象や非物質的・不定形の存在をとらえ、空間を大胆に使ったインスタレーションを通して各アーティストの自然観を体感・共有する。
併せて、アカデミーヒルズ六本木ライブラリー内に日本の自然観を考える「ネイチャー・ブックラウンジ」を開設。日本の神話や宇宙観と繋がる森羅万象の自然観、縄文文化、万葉集や源氏物語に見る四季や自然の情景、日本人の身体観や知覚と認知についての問題に関する書籍や写真集など約600 冊をそろえる。
そのほか、アーティストやデザイナーなどによるトークイベント、キュレーターによるギャラリートーク、「展覧会のことをよく知りたい」という小学生のための「こどもツアー」などさまざまなプログラムも予定。
開館時間は10時~22時(火曜は17時まで、11月2日は22時まで)。入場料は、一般=1,500円、学生=1,000円、子ども=500円。11月7日まで。