六本木交差点近くに8月10日、正宗四川料理「炎黄(エンコウ)」(港区六本木5、TEL 03-6447-0638)がオープンした。
同店を開きプロデュースしたのは、中国と日本で俳優業と舞踊のほか文化活動を積極的に行う黄実(ホァン・シー)さん。アントニオ猪木さんと深い交友関係をもつ黄さんが、「本場の辛さを売りにした四川料理を介した日中友好の場をつくろう」という猪木さんのアイデアから、2003年に中国十大青年調理士に選ばれた袁涛(エン・トウ)さんを総料理長に迎え、長年住み慣れた六本木エリアにオープンした。
店舗面積は74坪。席数数は、8~10席の個室2部屋と大広間、いす・テーブル席合わせて約100席。店内は、黄さんの実父や実兄の書物や墨絵を所狭しと飾るほか、黄さん本人が中国から直接買い付けたという中国の文化とモダンなデザインがミックスしたいすやテーブル、装飾品を置く。「食文化だけでなく、文化芸術サロンのような雰囲気」を目指すという。
メニューは、「ホウコーロー回鍋肉」(1,380円)や「麻婆豆腐」(1,800円)などなじみのものから、「うずらピータン四川風」(630円)、「モンゴ烏賊塩味炒め」(2,100円)、「口水鶏(クースイジー)」(2,500円)、「雲南汽鍋鶏」(2,800円)、「ナマコの四川煮」(3,800円)、「豚バラ肉の特製醤蒸」や「ナマズの四川風味炒め」など、日本ではなかなか味わえないものまで提供する。
ドリンクは、生ビールグラス(380円)、青島ビール(630円)のほか、中国酒「五糧液」「茅台酒」(各1,000円)や、年代ものの紹興酒(ボトル2,500円~)、カクテル(550円~)、ワイン・焼酎(800円~)、ソフトドリンク(420円)も用意。客単価は、ランチ=1,000円、ディナー=7,000円。
黄さんは「『炎黄』は何年も前からの持ち続けていた夢実現の第一歩。まずはこのレストランを成功させて、今後都内23区に1店ずつ出店したい。さらには全国の地方都市やアジア諸国にも『炎黄』ブランドを広げていければ」と抱負を語る。「猪木さんをはじめ、たくさんの人との出会いや協力でオープンできた。これからは『日中の架け橋となるような芸術サロンの創設』を目指し、ショーや演奏をはじめ、芸術作品の展示も定期的に行なっていきたい」とも。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時(日曜・祝日はランチなし)、ディナー=月曜~木曜17時30分~23時30分、金曜・土曜17時30分~翌4時、日曜・祝日17時~22時30分。